ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)は2026年11月2日、提携先のブランドで銀行サービスを提供している「NEOBANK」のうち9支店で、ATM手数料と他行宛振込手数料の無料回数を減らすと発表しました。変更は2027年2月1日(月)からで、9支店とも無料回数はそれぞれ月2回になります。これまでは7支店が月5回、2支店が月3回でした。無料回数を超えた他行宛振込は1回77円(税込)かかります。

ヤマダNEOBANKや京王NEOBANK、北海道日本ハムファイターズの「F NEOBANK」など、ふだん使っているお店や球団のアプリから口座を作った人は、自分が対象かどうか気づきにくいかもしれません。この記事では、対象の支店、変更前と変更後の回数、毎月いくら増える可能性があるかの計算例、今からできる対策を、銀行の公式発表と各支店の公式ページをもとに整理します。
NEOBANKとは? 提携先の名前で使える銀行口座
NEOBANK(ネオバンク)は、ドコモSMTBネット銀行が企業や団体と組んで提供している銀行サービスです。利用者は提携先のアプリから口座を開き、その企業専用の「支店」に口座を持つ形になります。たとえば家電量販店のヤマダデンキと組んだ「ヤマダNEOBANK」はヤマダネオバンク支店、北海道日本ハムファイターズのファン向けの「F NEOBANK」はファイターズ支店です。
預金・振込・ATM・デビットカードといった基本の機能はドコモSMTBネット銀行の仕組みを使いますが、特典や手数料の条件は支店ごとに決められています。そのため、同じ銀行の口座でも、通常の口座と提携支店の口座では無料回数が違います。なお、住信SBIネット銀行は2026年8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」へ社名を変えています。
何が変わる? 変更点まとめ
① 2027年2月1日(月)から、NEOBANKの9支店でATM手数料・他行宛振込手数料の無料回数が変わる
② 新しい無料回数は9支店とも、ATM・他行宛振込それぞれ月2回
③ これまで月5回だった7支店は3回減、月3回だった2支店は1回減。無料回数を超えた他行宛振込は1回77円(税込)
対象の9支店と無料回数(変更前・変更後)
銀行のお知らせに載っている対象支店と、各支店の公式ページに書かれているサービス名を合わせて表にしました。無料回数は、ATM手数料・他行宛振込手数料のそれぞれの回数です。
| 支店名 | サービス名 | 現在(2027年1月まで) | 2027年2月1日から |
|---|---|---|---|
| ヤマダネオバンク支店 | ヤマダNEOBANK | 月5回 | 月2回 |
| 京王NEOBANK支店 | 京王NEOBANK | 月5回 | 月2回 |
| ライブドア支店 | ライブドアバンク | 月5回 | 月2回 |
| おうちバンク支店 | おうちバンク | 月5回 | 月2回 |
| ノムコム支店 | ノムコムNEOBANK | 月5回 | 月2回 |
| FANY支店 | FANY BANK | 月5回 | 月2回 |
| リノシー支店 | RENOSY BANK | 月5回 | 月2回 |
| ファイターズ支店 | F NEOBANK | 月3回 | 月2回 |
| ツツジ支店 | アルバルク東京NEOBANK | 月3回 | 月2回 |
表にない支店(通常のドコモSMTBネット銀行の口座や、ほかの提携支店)は、今回のお知らせの対象ではありません。ただし、後で触れるとおり、マツイ支店やイチョウ支店(V NEOBANK)でも別のお知らせで無料回数の見直しが発表されています。
無料回数を超えるといくらかかる?
他行宛振込は1回77円
9支店の公式ページでは、いずれも「無料回数を超えた他行宛振込は1回77円(税込)」と案内されています。一方で、ドコモSMTBネット銀行と三井住友信託銀行の口座あての振込は、回数に関係なく無料です。家族や自分の別口座がこの2行にあるなら、そちらあての振込は回数を気にせず使えます。
ATMは入金と出金を合わせて数える
ATMの無料回数は、引き出し(出金)と預け入れ(入金)を合わせた回数です。給料日に引き出して、月末に余った現金を戻すといった使い方をすると、それだけで2回を使い切ります。無料回数を超えたときのATM手数料は、ドコモSMTBネット銀行の手数料ページでは、キャッシュカードで使う場合、セブン銀行・ローソン銀行・イーネット・イオン銀行のATMが1回165円、ゆうちょ銀行のATMが1回330円(いずれも税込)とされています。使うATMで金額が違うので、最新の金額は公式の手数料ページで確かめてください。
毎月いくら増える? 計算例
実際にどれくらい負担が増えるのか、2つの例で計算してみます(ATMはコンビニのATMで1回165円として計算)。
| 使い方の例 | 現在 | 2027年2月から | 増える金額 |
|---|---|---|---|
| ヤマダNEOBANKなど月5回の支店で、他行宛振込を月5回・ATMを月5回使う | 0円 | 振込3回×77円+ATM3回×165円=726円/月 | 月726円(年8,712円) |
| F NEOBANKなど月3回の支店で、他行宛振込を月3回・ATMを月3回使う | 0円 | 振込1回×77円+ATM1回×165円=242円/月 | 月242円(年2,904円) |
今まで無料回数ぎりぎりまで使っていた人ほど影響が大きくなります。逆に、振込もATMも月2回以内に収まっている人は、変更後も手数料はかかりません。
今からできる4つの対策

1. 自分の口座の支店名を確かめる
まず、口座がどの支店にあるかを確認しましょう。支店名は、提携先のアプリの口座情報や、キャッシュカード・通帳アプリの表示で確かめられます。支店名が上の表に入っていれば対象です。複数のNEOBANKを使っている場合は、それぞれ確認してください。
2. 先月・先々月に何回使ったか数える
アプリの入出金明細で、他行あての振込とATMの入出金が月に何回あったかを数えます。月2回を超える月が多いなら、2027年2月までに使い方を見直す価値があります。家賃やクレジットカードの引き落とし口座への資金移動など、毎月決まって行う振込があれば、それだけで無料回数の多くを使ってしまうことがあります。
3. 振込先とお金の流れを見直す
ドコモSMTBネット銀行と三井住友信託銀行の口座あての振込は無料なので、定期的にお金を移す先をどちらかにまとめる方法があります。また、引き落としや給与受取の口座を、振込が必要にならないように組み替えれば、他行への資金移動そのものを減らせます。
4. 現金はまとめて引き出す
ATMは入金と出金を合わせて月2回までです。少額をこまめに引き出す使い方から、月1〜2回にまとめて引き出す使い方に変えるだけで、手数料を避けやすくなります。キャッシュレス決済やデビットカードで払える場面を増やすのも一つの方法です。
ほかの支店でも無料回数の見直しが続く
同じ11月2日には、マツイ支店(MATSUI Bank)の無料回数の見直しも発表されました。2027年2月1日(予定)から、ゴールドランクは月5回から月4回に、レギュラーランクは月5回から月2回になります。プラチナランクは月5回のまま変わりません。
また10月30日には、Vポイント支店で提供している「V NEOBANK」を、2027年3月29日から新サービス「NEOBANK CASH」(イチョウ支店)に切り替えると発表されました。支店番号・口座番号はそのままですが、2027年4月1日からATM手数料・他行宛振込の無料回数がそれぞれ月5回から月2回になります。提携支店の無料回数を月2回にそろえる動きが続いているといえます。
| 支店 | 変更の時期 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|---|
| 今回の9支店 | 2027年2月1日 | 月5回/月3回 | 月2回 |
| マツイ支店(ゴールドランク) | 2027年2月1日(予定) | 月5回 | 月4回 |
| マツイ支店(レギュラーランク) | 2027年2月1日(予定) | 月5回 | 月2回 |
| イチョウ支店(V NEOBANK→NEOBANK CASH) | 2027年4月1日 | 月5回 | 月2回 |
よくある質問
Q. いつから無料回数が減りますか?
A. 9支店とも2027年2月1日(月)からです。2027年1月までは、これまでどおり月5回(ファイターズ支店・ツツジ支店は月3回)まで無料です。
Q. 通常のドコモSMTBネット銀行の口座も対象ですか?
A. 今回のお知らせの対象は、表に載せた9支店だけです。通常の口座の無料回数の変更は、今回の発表には含まれていません。
Q. 無料回数を超えると、振込1回でいくらかかりますか?
A. 9支店とも、他行宛振込は1回77円(税込)です。ドコモSMTBネット銀行と三井住友信託銀行の口座あては、回数に関係なく無料です。
Q. ATMの無料回数は、入金と出金で別々に数えますか?
A. 各支店の公式ページでは、引き出しと預け入れを合わせた回数と案内されています。変更後は合わせて月2回までが無料です。
まとめ
ドコモSMTBネット銀行のNEOBANKのうち、ヤマダNEOBANK、京王NEOBANK、ライブドアバンク、おうちバンク、ノムコムNEOBANK、FANY BANK、RENOSY BANK、F NEOBANK、アルバルク東京NEOBANKの9サービスで、2027年2月1日からATM手数料・他行宛振込手数料の無料回数がそれぞれ月2回になります。月5回まで無料だった人は、同じ使い方を続けると月に数百円の手数料がかかる可能性があります。
まずは自分の口座の支店名と、毎月の振込・ATMの回数を確認しましょう。ドコモSMTBネット銀行・三井住友信託銀行あての振込は無料のままなので、お金の移し先や現金の引き出し方を見直せば、負担を抑えられます。変更まで3か月ほどあるので、今のうちに使い方を整理しておくと安心です。



