SSKは「MM23」を2023年4月28日に発売開始をしている。過去製品や他メーカーのウレタンバットとの違いを詳しく解説します。
MM23の特性
2020年3月14日に発売した「MM18」に比べて、打球部のウレタン厚を史上最厚23mm(SSK社比)に設定し、8.4%反発率をアップさせました。「ウレタンが厚いほど反発率は上昇する」ことにこだわって開発したことから、「MM23」の特徴はの2点あります。この2つの特徴により、125km/hでの反発力は、当社従来品(MM18)に比較して8.4%アップを実現しました。
MMシリーズのベースイメージである黒を基調に、落ち着いた赤をモチーフに取り入れた高級感のあるデザインを採用しました。トップバランスながら、83cm/700g平均、84cm/710g平均、85cm/740g平均と振り抜きやすい重量設定になっています。さらに操作性を重視した新形状のグリップエンドパーツを採用しました。
史上最厚(SSK社比)23mmのウレタン厚
打撃部(ヘッドから12cm部分)ウレタンの肉厚を当社比で最厚の23mmに設定しました。しっかり弾き返す復元力がそのまま飛距離につながります。
MM23専用ウレタンを開発
さらに反発力の向上を追求し、ウレタン成分そのものも、軟らかいながらも粘りのある性質に改良しました。「MM23専用ウレタン」を開発しました。
「MM23」「MM18」価格とグレードの違い
ウレタン厚23mmとMM23専用ウレタンの採用により、125km/hでの反発力は、当社従来品(MM18)に比較して8.4%アップしました。
項目 | MM23 | MM18 |
---|---|---|
サイズ | 長さ:83cm 最大径:平均Φ69mm | 長さ:83cm 最大径:平均Φ69mm |
長さ:84cm 最大径:平均Φ69mm | 長さ:84cm 最大径/平均Φ69mm | |
長さ:85cm 最大径:平均Φ69mm | ||
カラー | 9020:ブラック×レッド | 9095:ブラック×シルバー |
素材 | FRP+ウレタン | FRP+ウレタン |
原産国 | 日本製 | 日本製 |
質量 | 平均700g | 平均660g |
平均710g | 平均670g | |
平均740g | ||
グリップ | GTPU9 | GTPU9 |
バランス | トップバランス | ミドルバランス |
発売シーズン | 2023年4月28日 | 2020年3月14日 |
価格 | 52,800円 | 49,500円 |
ウレタンバットはウレタンが厚ければ厚いほど高反発になります。しかしその反面、比例してバットの重量を上がり操作性は下がってしまう欠点もあります。SSK社は、ウレタンの調合から見直しをおこない、「最も厚く、最も飛距離が出る」そんなバットを実現させたのが「MM23」です!
MM18からMM23から変更になった点が他にもあり、グリップエンドとウレタンの位置です。グリップエンドはMM23の方が厚みがあり、操作性が向上している。さらにMM23の方が、ウレタン位置が少し下げられてる(幅広になっている)ため、スイングの操作性を上げるポイントになっていると考察しました。
【ミズノ】ビヨンドマックスレガシーとの比較
軟式ウレタンバットの王道は、ミズノの「ビヨンドマックスレガシー」でしょう!そんな王道バットにも引けを取らない「MM23」です。使い手によってはMM23の方が飛距離がでるという声も少なくありません。では違いを比較していきましょう!
項目 | MM23 | 【2代目】レガシー トップ(FRP製) | レガシーメタル トップ(金属製) |
---|---|---|---|
サイズ | 長さ:83cm 最大径:平均Φ69mm | 長さ:83cm 最大径:平均Φ69mm | |
長さ/84cm 最大径/平均Φ69mm | 長さ/84cm 最大径/平均Φ69mm | ||
長さ:85cm 最大径:平均Φ69mm | 長さ:85cm 最大径:平均Φ69mm | ||
カラー | 9020:ブラック×レッド | 0927:ブラック×ブルー | 0950:ブラック×ゴールド |
素材 | FRP+ウレタン | カーボン+グラス+ミズノレガシーPUフォーム | GR705(金属芯材)+ミズノレガシーUPフォーム |
原産国 | 日本製 | 中国製 | 日本製 |
質量 | 平均700g | 平均730g | |
平均710g | 平均740g | ||
平均740g | 平均730g | ||
グリップ | GTPU9 | 2ZT210 | 2ZT210 |
バランス | トップバランス | トップバランス | トップバランス |
発売シーズン | 2023年4月28日 | 2023年春夏 | 2023年秋冬 |
価格 | 52,800円 | 52,800円 | 55,000円 |
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
考察
ビヨンドマックスレガシーとMM23は、グリップからバットの先端に向けて太くなる構造が大きな違いです。ミズノの造りは先端に向けて徐々に太くなっていく設計になっています。特許を取得するぐらいこだわりを持っています。反対にMM23はウレタン部分から急激に太くなる造り(一般的な造り)になっています。その分、ミズノのバットは打感が優れている。ただ反対にMM23は「バットのしなり」が優れている造りになっているので、力がない人でも、しっかりと飛距離を出せる設計になっています。ミズノが「しなり」を強化したモデルとして「レガシーメタル」を発売しました。さらに軽量化モデルとして、レガシーLWも発売されたことから、使い手によって使い分けられる多くのラインナップを発売しているミズノはさすがの一言です!
スタイル | MM23 | レガシーLW | ノーマルレガシー | レガシーメタル |
---|---|---|---|---|
アベレージヒッター | ★★ | ★★★ | ★★ | ★ |
パワーヒッター | ★★ | ★ | ★★ | ★★★ |
結論 まとめ
試合でも力負けせずに打感を求める人は、ミズノのレガシー、レガシーメタルをおすすめしたい。ミート打ちを重視して、飛距離も出したい人には、SSKのMM23をおすすめしたい。またMM23はバットの重量も軽いので、スイング操作性がいいのも特徴です。しかし最近ミズノでも軽量化されたレガシー「レガシーLW」が新たに発売されました。草野球で万人受けするバットとしては、SSK「MM23」かミズノ「レガシーLW」を、おすすめしたい!
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
SSK
https://www.sskstores.jp/baseball/
SSK MM23
https://www.sskstores.jp/baseball/mm23.html
ミズノ
ミズノ レガシーLW
https://jpn.mizuno.com/ec/disp/attgrp/1CJBR18583/?did=dtctop_ranking
ミズノ ビヨンドマックス レガシーメタル